私たちが設計する医薬品製造装置では,マイクロテック・ラボラトリー株式会社 (Microtech Laboratory Inc.; MTL) が製造する
小型ダイレクトドライブモータ: μDDシリーズを採用しています。こちらの製品を採用する理由として,以下の特徴を重視しています。
弊社は制御技術によって装置の付加価値を高めることを目標としており,μDDモータはこの目的に非常に合致した製品となっていました。
弊社モータドライバを使用してμDDモータ: MDH-6018-20Bの位置決め試験を行いました。
試験内容を以下に記載します。
- 幅 1/1000 [rev]=0.36 [deg]のステップ信号を位置参照値としたステップ試験
- 制御方式: 位置レギュレータ (フィードバック制御のみ,フィードフォワードなしの1自由度系構成)
- サンプリング周波数: 80 [kHz]
- エンコーダ分解能: 20 [bit/rev]≒0.343 [mdeg/LSB]
上記のステップ幅は,モータドライバの出力が飽和しない範囲で決定しています。
本試験の応答結果を以下に示します。
左図は過渡応答,右図は定常状態における角度誤差を表示しています。
本試験条件においてはモータ角度は
4 ms 程度で静定しました。また,定常状態においては誤差
±1 パルスに収まることが確認されました
(エンコーダ分解能の制約により,角度応答の離散値が位置参照値を誤差なく表現することができないため,定常的に誤差が生じています)。
前述の構成を用いて,
10 ms 毎に位置参照値を
1/50 rev=7.2 deg ずつステップ状に増加させた場合の応答を以下に示します。動画は
960 fps のハイスピードカメラで撮影した
32 倍スローモーション動画となります。各試行においてモータは
10 ms 以内に所定の角度に到達しており,高速な間欠動作が達成されていることが確認できました。